闇鍋商法をネットビジネスに展開するなら、こう考えたほうがいいのかな?
昨日の日経MJの1面の記事に「闇鍋商法」という売り方が、今ブームだという記事がありました。
闇鍋と聞いてピンと来ない人は・・・いるかもですね。
簡単に説明しますと、こういう事です。
闇鍋(やみなべ)とは、それぞれ自分以外には不明な突飛な材料を複数人で持ち寄り、暗中で調理して食べる鍋料理。食事を目的とした料理というよりは遊び、イベントとしての色彩が濃く、スリルと笑いを楽しむために行われることが多い。
鍋の具材が何かわからないので、食べてのお楽しみっていうワクワクドキドキ感を楽しむ鍋料理(?)ですね。
この闇鍋のように、情報を一部伏せてお客様にその内容を想像してもらう事で、興味や関心を強く惹きつけて購入してもらおう!という商法です。
単純に「面白いな」って思いながら目を通しつつ、これをネットでも応用できないのかな・・・・と色々想像してました。
情報を隠すというのは、商売においては結構リスキーな事だと思います。
買う理由を提示することで購入を促すのですから、情報を隠す事を売り上げに繋げるという事。
恐らくポイントは「何を隠すのか」「謎解き」の2つなのかな・・・と今は思ってます。
何を隠すのか
情報を隠すとは言え、まず全部の情報を隠してしまうと売り上げにつながるわけがありません。
やはり、最低限出さなくてはいけない情報があるはず。
価格、大きさ、配送方法などの基本情報は絶対に伏せる事はできないと思います。
では、何を伏せるのか?という事ですよね。
謎解き
伏せるのは、ワクワク、ドキドキする部分を伏せる。
言い方を少し変えますと、ワクワク、ドキドキする部分をチラつかせるという事なのでは?と思うのです。
クイズや推理小説のように、ヒントや問題を提示して、その答えを知るために参加したり購入するように促す。
いわゆる”しずるを売る”というやつですね。
情報を出すのは今の時代当然の事で、特に比較しやすいポイントは提示しておいたほうが賢明だと僕は思います。
価格などを伏せてしまうと、怖くて手が伸びませんからね。
でも、ワクワクやドキドキの部分を伏せて、そのヒントを出す事で俄然興味が湧いてきます。
記事の中では、「S級ホテルに宿泊できる2泊の旅行プラン」というプランがウケていたり、「本の出だしを大きく印字したカバーを書籍にかぶせる」事で本の内容に興味を惹かせるという手法がウケているという事例がありました。
旅行は宿がメインと言っても良いかもしれません。
非日常な空間で温泉と料理を楽しみたいという方が多いと思いますが、その旅館がどこかをあえて伏せる。
ただ、Sランクの宿という事だけはヒントとして提示する。
「それなら・・・あの宿かな?もし、あの宿だとすると・・・」という妄想が膨らみ、その妄想が更に欲求を掻き立ててくれます。
本の出だしでグッと惹かれたなら、その続きが気になります。
その続きは本屋なら手に取って立ち読みできます。立ち読みしてみて、さらに興味が湧けば購入に至ります。
それを簡単に分解すると、こうなると思います。
- ここがウリという部分を見つける
- ウリの部分を伏せ、そのウリの部分のヒントを出す
- ヒントから答えを想像してもらう
- 想像してもらうほど興味や関心が強くなる
- 申込み意欲が高まる
ウリを見極めて、その部分を伏せる。伏せつつもヒントを提示する事で、想像を掻き立てる。
想像すればするほど興味や関心が湧き、それは同時に、他のライバルの商材への関心を持つ余地を残さないという事にもつながります。
そして、購入や申込みにつながる。
こうして分解してみると、広告の基本的な技法の応用なのですね。
でも、広告で基本とされている技法を応用しているという事は、やはりそれなりの効果が期待できると言えるかもしれません。
そんな事を思った記事でした。
あなたのネットビジネスの一助になれば幸いです。