ヤフートピックスに掲載されるニュースの傾向と対策を学べる本 - ヤフートピックスを狙え
ヤフートピックスに掲載されるニュースはどんなものがあるのか。
その傾向を読み取り、ニュースをこちらから発信できれば、世の中からの注目を無料でたくさん得る事ができます。
ビジネスにおいて、多くの注目を浴びるというのは成功の上で非常に重要なポイントでもあります。
そのポイントを学べる本はないかなと思っている時に出会った一冊が「ヤフートピックスを狙え」です。
ヤフートピックスを狙え 書評・レビュー
ヤフートピックスを狙え あらすじ
現在、日本最強のニュースメディアは「ヤフートピックス」である。ここで言及された商品は爆発的に売れ、地方都市のイベントでも全国的な注目を集めてしまう。逆に言えば、「宣伝費ゼロ円」で話題を作り出すことが可能になるのだ。
「ヤフー」へニュースを提供し、「トピックス」への記事掲載経験も豊富なウェブ新聞の編集長が、「誰でもできる話題作りのノウハウ」を開陳する。
第一章は他の著書で知識を得たほうが良い
第一章は、「ヤフートピックスの作り方」を読んだ事がある方には、思いっきり重複している内容のため、あまり参考にはならないと思います。
もちろん、内容は「ヤフートピックスの作り方」のほうが詳しく書かれてますので、そちらをお読みになる事をオススメします。
概要を抑えるには、十分かつ良くまとまっているので、もちろん参考にはなりますが、僕が読みたいのは第2章以降に集中していました。
ニュースとは何かという定義
ヤフートピックスは、つまりは「ニュース」です。
ニュースですので、まずはニュースとは何かを理解する事が大切です。
そのニュースについて、本書では以下のように書かれています。
多くの人たちの関心を集められそうな「変化」のこと
第3章 トピックスに見る話題の分類① 62頁
変化が大きい出来事がニュースとして扱われる。
なので、大きな変化を起こす事にヤフートピックスに掲載される上での基本であり原則という事になります。
では、どんな変化を起こせば良いのでしょうか?
ニュースの分類と傾向
ニュースには分類と種類があるとされています。
その分類と種類は以下のようなものです。
- 明るい話題と暗い話題
- 主語が有名か無名か
ニュースは、このいずれかに当てはまるものに分類されます。
ただ、暗い話題は事件や事故や訃報をさすものですので、狙うべきではありません。
狙うなら、明るい話題という事になります。
そして、明るい話題でありながら、主語が有名か無名かに二分されますが、主語が有名というのは有名人の事をさしますので、一般人ではありません。
無名な人が明るい話題で世の中に変化を起こした → ヤフートピックスに掲載されやすいニュースという事になり、ここをいかにして狙うのかという事になってきます。
このように分類して考えていくと、確かにそのようなニュースになっていて、狙うべきポイントが見えてくるので、より考えやすくなりますね。
大きな変化をもたらすエッセンス
では、どのような話題を扱えば話題になりやすいのか、という事ですが、これは本書で事例つきで多く紹介されています。
話題になったものばかりですので、どれもこれも見た事や聞いた事があるものばかりで、「あったあった」と思いながら読めますので、非常に楽しく読めます。
その話題の傾向として、以下のようなものがあります。
- 挑戦する、対決する、争う
- 大きくする、長くする、多くする
- 形を変える、豪華にする、色を変える
- キャラを作る
- 対極のものを足す、異物を足す
- 専門性を究める
- トレンドを入れる
- 再現する、復元する
- 無料にする
- 限定性を出す
このようなエッセンスを入れる事で、話題に斬新さを出して、変化の幅を大きくしているものが多いと言う事を事例を交えて紹介しています。
恐らく、この1冊の中にあなたのビジネスにも活用できる事例が1つはあるはずです。
ニュース作りはマーケティング
読み終えて、改めて思った事として、ニュースを作るというのは、マーケティングの肝と同じだなと思いました。
マーケティングも結局は"目立つ"ことが重要です。
目立ってなんぼだし、意図的に目立つための戦略論だと僕は思っています。
ニュースを作るというのも、そういう意味では同じだと思います。
目立ったからニュースになる。
ニュースになったから目立つ。
鶏が先か、卵が先か、みたいな感じになってしまいますが、ニュースになるというのは、マーケティングの成功という事なのではないだろうか?と思うのです。
ということは、ニュースになる事をしよう!という発想は、マーケティングをするという事でもあるのかな、と思ったのですが、あなたはどう思いますか?
ニュースを作るとなると運任せに近い部分が多いと思ってましたが、これを読む事で傾向があること、そして、傾向があるので対策も当然あるという事がわかりました。
そして、ニュース作りを理解できると、これって色々と応用が可能だなとも。
注目を浴びる発言をする、注目を浴びる行動をする。
それも、いわば小さな変化を起こしているので、本書の定義でいう所のニュースと呼んでも良いと思います。
楽しく読める一冊でした!
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