逆SEO業者に依頼するお金があるなら担当者を増やしたほうが良い
勝負は1000分の1秒 進歩と公正、せめぎ合い
「風評被害はご相談を」。インターネット上で今、こんなうたい文句のウェブサイトがあふれている。「逆SEO」という名のサービスだ。
SEOとは「検索エンジン最適化」のこと。顧客のサイトがグーグルなどの検索結果の上位に表示され、目につくように調整する技術を指す。逆SEOはその逆。特定のサイトを検索結果の上位に表示させないよう順位を落とす細工をする。
会社や個人の評判を著しく損なうようなサイトを、検索順位から落としてほしい。この手の依頼は、今の時代、そしてこれからも増えるとは思います。
ネットの情報を重視する人が増えるほど、この手の風評被害は増えるでしょうしね。
でも、僕は「逆SEO」が好きじゃありません。
風評被害を減らすなんてすばらしい事じゃないの?
っていう意見も聞こえてきそうですし、その通りではあります。
風評被害で売上に大きなダメージを受けた場合などは、生活に直結しますからね。
なので、風評被害を受けたのなら、そのサイトの管理人に対して法的手続きを行い、サイトの閉鎖などの対処を求めるという手段は良いと思います。
風評被害の可能性のあるサイトは、グーグルさんに直接申告すると対処してくれますしね。
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2013/07/seoqanda.html
そもそもSEO業者にグーグルさんはイラついてる
ただ、その手のサイトを順位を下げるSEO=逆SEOに頼るのは少々考えものなんです。
まず第一に、グーグルさんが遠回しに禁止しています。
そもそもSEO対策が出来ると謳っている業者に対して、グーグルさんは「そんな簡単にできるわけねーだろ!?」みたいな事をやんわりと言ってます。
そんなグーグルさんですから「SEO対策すらできないって言ってるのに、順位を下げる逆SEOなんてできるわけねーよ。それに、それっぽいことしたらしたでペナルティを課すけどね」ってスタンスです。
それでも逆SEOを行うのかどうかって考えると・・・。
ライバルを蹴落とすという不毛な行為
風評被害というのは建前で、本当はライバルを蹴落とすための施策として「逆SEO」はあると言ってもいいかもしれません。
新聞記事を読むと、政治家さんがネットでの選挙活動の一環として、ライバルのブログやサイトを蹴落とすための「逆SEO」はどうですか?という提案があったとのこと。
そういう使い方をするための技術といいますか、あるべき姿なのかもしれません。
ただ、ライバルを蹴落とす事ができるということは、こちらも蹴落とされる可能性があるという事。蹴落とし合いをしている間に第三者が漁夫の利という事もあるでしょう。
また、ライバルに落とされた順位を上げるために、業者さんにSEOを依頼するのも何か変ですよね?
つまり、誰が一番得をするのか?って事です。
風評被害を受けたのなら、法的手段もありますし、グーグルさんに言えば対処をしてくれます。
SEOで順位の上げ下げがそんなに簡単ではないように、きっと逆SEOもそんなに簡単ではありません。
でも、効果がなくても費用が返ってこないとは思います。そういう契約になってるはずです。
そんな事に費用を払う余裕があるのなら、専属の担当者を1人設けて、毎日情報発信を続けるほうが、遥かに大きなメリットがあると思いますし、結果的に最もSEOの効果があります。
そもそも、ライバルを蹴落としてやろう!みたいな根性丸出しで何かをしようというのは、僕は気持ちよくないです。ライバルと競う事で成長できると僕は思ってますので。
ニーズのある商売かもしれませんが、「逆SEO」を僕は好みません。